Microsoft Dataverseの関数は、Power Fxを使って特定の操作や計算を自動で行う機能です。
再利用が可能な関数を作成し、Dataverse内で使用することができます。
こちらまだプレビュー段階ですが、動作を確認しました。

関数を作成する

1.ソリューションに移動し、「新規」→「自動化」→「関数」の順にクリックし、入力フォームを表示します。

2.新しい関数の「表示名」と「説明」を入力します。
3.「新しい入力パラメーター」をクリックし、パラメーターの「名前」の入力と「データの種類」を選択します。
4.入力と同じく、出力パラメーターの「名前」の入力と「データの種類」を選択します。
5.「計算式」を入力します。
6.「保存」をクリックします。
今回は以下のサンプル関数を作成しました。日付から令和何年度かを計算しています。
かなり抜けのある式ですがサンプルのため良しとします。

関数をテストする

1.左側のナビゲーションから「関数」を選択します。
2.保存した関数を選択し「テスト」をクリックします。

3.「入力パラーメータ」を入力し、「再生」をクリックします。
応答が返されます。

関数を呼び出す

今回はキャンバスアプリから関数を呼び出します。
1.関数を選択した状態で「コードスニペットをコピー」をクリックします。

2.キャンバスアプリの編集画面を開きます。
3.今回のサンプルに合わせて、「日付」「ボタン」「ラベル」を挿入します。

4.左側のナビゲーションから「データ」→「データの追加」をクリックします。
5.「Environment」を検索して追加します。

6.ボタンのOnSelectプロパティに手順1でコピーしたコードを張り付けます。
7.コードのValue部分を「日付」の値に変更します。また結果を格納するためSet関数を追加します。

8.「ラベル」に出力結果を表示するようTextを変更します。

以上で設定は完了です。
日付を入力しボタンをテストします。結果がラベルに表示されました。

簡単にですが動作を確認しました。よく使う式を一か所で管理できて便利そうな機能です。ところでこの関数を使っているアプリやフローは、関数側から確認できるのでしょうか?それらしい機能は見つけられませんでしたが、プレビュー機能ですので一般公開に期待します。
今回は以上です。ありがとうございました。

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